PRP治療とは

PRPが効果を発揮するメカニズムとは?

成長因子が、傷の修復に中心的役割を果たす

血小板の比率を高めたPRP。血小板には一般的に「止血効果」のあることで知られていますが、もう一つの効果として「成長因子を放出する(傷を治す)」働きがあります。PRPを患部に注入すると、血小板が固まる際にこの成長因子が放出され、ダメージを受けた部分の修復に大きな役割を果たします。

  • ※1) 分裂...細胞が増えること。細胞は分裂して増える。
  • ※2) 分化...細胞が特定の働きを持つように変化すること。

血小板が放出する成長因子と、その働き

  • TGF-β:
    損傷を受けた組織を修復す筋細胞修復を調整する。コラーゲンを生成する
  • PDGFa-b:
    組織修復に関わる細胞の分裂を早める。コラーゲンを生成する
  • bFGF、EGF:
    筋芽細胞を増やす。軟骨細胞骨芽細胞の分裂・成長・分化を促す。骨や血管の再構築を促す間葉系細胞の分裂を早める
  • CTGF:
    血小板を付着しやすくし、軟骨の修復を促す
  • VEGF:
    血管の形成。血管の緊張や炎症を調整する血管内皮細胞を増やす

PRP治療によって生成が促されたコラーゲンが治癒効果をさらにアップ!

成長因子がコラーゲンを生成

コラーゲンは、皮膚や骨、軟骨、血管など身体を形作るうえで重要なタンパク質の一種。とくに靭帯は90%以上、骨は50%以上がコラーゲンでできているともいわれています。コラーゲンは、血小板が放出する成長因子によっても作られるため、PRP注入によって新たなコラーゲンが生成されます。
コラーゲンといえば食事から摂取するイメージですが、経口摂取したコラーゲンが肌や関節の状態を改善するかは、科学的に証明されていません。しかし、コラーゲンを増やしたい部位にPRPを直接注入すれば、そこに確実にコラーゲンを生成することができるのです。コラーゲンの生成が促進されれば、患部の治癒効果は高まります。この点でも、PRP治療のメリットは大きいといえるでしょう。

コラーゲンとは?

アミノ酸がいくつもつながってできた繊維状のタンパク質の一種。

個々のコラーゲン繊維は、コラーゲンの分子同士が架橋(クロスリンク)と呼ばれる架け橋によって結合され、これがいくつも凝集し、太く強靭な「コラーゲン繊維」を形成している。

身体を構成する組織とコラーゲンの関係

腱:
骨格筋を骨に固定させる、強く、かつしなやかな繊維束。組織の主体はコラーゲンで、強固に結合している
骨:
丈夫な骨を作るためにはリンやカルシウム、コラーゲンが必要。それらの組織は骨の内部で作られる
筋肉:
コラーゲンが筋肉同士を結びつける接着剤のような役割を担い、丈夫な筋肉を形成している
靱帯:
骨と骨をつなぎ止める強固な繊維束で、主体はコラーゲン。腱よりもさらに繊維束の密度が濃い