こんな症状にオススメ

テニス肘・ゴルフ肘

それぞれ、正式には、「上腕骨外側上顆炎」「上腕骨内側上顆炎」と呼ばれる。ボールを打つ衝撃で上腕の筋肉に強い負荷がかかると、肘まわりに疼痛(うずくような痛み)を感じるようになる。テニス肘は肘の外側、ゴルフ肘は内側に疼痛が生じる場合が多い。

症状

肘の外側に軽い痛みを感じ始め、徐々に痛みが強くなります。
その状態で数週間から数ヵ月ほど経過すると、肘の外側を押さえたり、軽い物を持つだけでも強い痛みを感じるようになります。さらに症状が強くなると普通に動かすだけで痛みが生じ、前腕部全体に痛みが拡大していきます。

原因

肘の外側は、長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋、尺側手根伸筋、総指伸筋など様々な腱が機能しています。それらの腱は、手や腕の伸展動作(手を動かし筋肉を収縮させる)によって影響を受けるのですが、過度な影響(衝撃)を受け続けることが痛みの原因になります。

テニスをはじめ、ラケット、スカッシュ、フェンシング選手の約半分に生じるといわれる"スポーツ疾患"のイメージがありますが、実際はスポーツ以外が原因になることも多いです。

例えば、配管工事、塗装、清掃、縫製、裁断などの手仕事をする方が患うケースもポピュラーです。それらの仕事に就く方が発症する場合の多くは外傷など突発的な疾患が原因ではなく、継続的に行なっている仕事により特定の腱線維にダメージを受け続け、ゆるやかに症状が出現する場合もあります。

治療

経過を診ながら患部を安静にさせ、徐々に痛みをひかせていく"保存治療"を行ないます。
痛みの原因となる筋肉の活動をおさえ炎症を鎮めるため、肘の外側にアイシングや湿布をしたり、抗炎症薬を内服します。
また、ギブスなどの装置で患部を固定することも有効です。

それらの治療でほとんどの場合(症例の80%~90%)は4~6週間程度で痛みが改善します。それでも痛みが継続する場合はステロイドを注射して痛みを取り払い、その後、リハビリテーションを行います。

リハビリのポイント

患部を安静にさせ、鎮痛剤を服薬するなどして痛みを軽減してからリハビリを行なうことがポイントです。
リハビリでは症状が再発しないよう、手(手首)の正しい使い方をマスターすることが重要です。

正しい使い方をマスターするために行なうのが"理学療法"を用いたリハビリです。
理学療法士と手に負担がかかった理由を探し、矯正するプログラムを決めます。プログラムではストレッチや可動域訓練、体幹や肩甲帯の筋力増強などの理学療法を行ない、それらの訓練で肘の完全な回復を助け、痛みを感じない健全で機能的な肘を作ることができます。これら手術なしの治療で、約85~90%の患者が回復します。