PRP血小板療法は、現在は『PRP-FD注射』としてご提供中です。

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こんな症状にオススメ

捻挫

関節部に強い外力が加わることで関節が無理な角度に動き、関節を包む膜(関節包) や靱帯などが損傷すること。関節を支える組織が断裂したりするため、疼痛が起こり、動かしづらくなる。可動域の狭い足関節などに起こりやすい。

症状

損傷の程度が軽い場合、痛み、腫脹、熱感などが出現し、損傷の程度が重い場合はそれらの症状に加えて、足首の不安定感などが出現します。通常、受傷後の腫れと痛みは2~3日継続します。また、靭帯の修復には4~6週間かかります。靭帯の損傷が完全に治らないと不安定感が継続します。

損傷のグレードは、以下の通りです。

  • Grade1:
    軽く靭帯が伸び、靭帯の線維がいくらか損傷を受けた状態
  • Grade2:
    靭帯の部分断裂。足関節の不安定感が出現。
  • Grade3:
    靭帯の完全断裂。足関節が不安定な状態になります。

原因

脚関節の外側には前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯、距踵骨間靭帯、頚靭帯、二分靭帯が存在し、内側には三角靭帯があります。 靭帯は弾力があり、関節を正しい位置に固定すること、足部に負荷がかかった時の保護として働きます。

足関節が限界を超えて捻るなどした際に靭帯が損傷したものを捻挫と呼びます。捻じれ方によって、損傷される靭帯が異なります。
どんな年齢層の方にも起こりえる外傷で、運動をしている時だけではなく、単に歩いている時だけでも生じる可能性があります。

治療

患部の安静やアイシングによる保存的治療で、損傷のグレードによって以下のような方法があります。

  • Grade1:
    R.I.C.E(安静、アイシング、圧迫、挙上)
  • Grade2:
    R.I.C.E+ギプス固定が必要になることがあります
  • Grade3:
    手術的治療+ギプス固定(2〜3週)

また、超音波や電気治療器などが痛みと腫脹の軽減に役立ちます。以下のような経過で治癒します。

  1. Phase1:
    安静、保護、腫脹の軽減(1週)
  2. Phase2:
    可動域の回復、筋力・柔軟性の回復(1〜2週)
  3. Phase3:
    徐々にスポーツなどへ復帰(数週〜数ヶ月)

損傷がひどい場合は、足関節の安定性を回復させる手術を行います。関節鏡を用いて行う方法や、靭帯の再建術などを行う事もあります。

リハビリのポイント

RICE処置を基本的に行います。
もし、腫れと痛みで歩くことが困難であれば杖を使う必要がありますが、通常、腫れと痛みは2~3日でなくなります。また、痛みが強い場合には少し硬めのサポーターを使うと良いです。ほとんどの捻挫は、少しの間、痛めた靱帯を保護する期間が必要です。
治癒期間は約4~6週間かかり、その際、足関節が硬くなることを予防するために治癒段階の早いうちに動かすようにします。

完全に靱帯損傷を治すには、適切に動かす必要があります。ほとんどの場合、足首に慢性的に靱帯の緩みがあったとしても、機能的に回復します。これは、足関節周囲にある、たくさんの腱が安定と動きを助けてくれるからです。そのためには、足関節周りの筋力強化をはじめとするリハビリをします。

不安定感や痛みが強い場合は、短下肢装具やキャスト装具を約2~3週間つけることになります。リハビリは痛みを減らし、腫れを抑え、慢性的な足首の問題を予防するのに役立ちます。超音波と電気刺激もまた、痛みや腫れを抑えるのに役立ちます。リハビリエクササイズは、自動的な可動域や抵抗を加えない可動域訓練から始めます。また、水中のエクササイズも有効です。